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第5巻[ 大正アウトロー奇譚 わが夢はリバータリアン
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定価:本体3,200円+税
ISBN4-7845-0565-2
大正時代(1912-25)は、第1次世界大戦、ロシア革命、米騒動そして関東大震災と、国内外で次々に歴史的体験をする。抵抗から生まれた演歌、浅草オペラ・映画人、混血の戯作者、労働者作家、ポルノ出版、南蛮学、浪華の社会運動家─。大正アウトローたちが時代を駆ける。
本書は1977、78年作品の再編集版。多彩な人物評伝を愉しみながら、著者が意図した大正時代の猛烈な雰囲気をぞんぶんに味わってほしい。
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第4巻[評伝 山岸巳代蔵 ニワトリ共同体の実顕社]
定価:本体3,400円+税
ISBN4-7845-0564-4
『放浪のダダイスト辻潤』につづき、著者が本格的に取り組んだ評伝。ヤマギシ会の創始者・山岸巳代蔵を描いた。山岸会事件はもちろん、晩年の山岸に欠かせない、妻・福里ニワへの取材をもりこんだ貴重な作品である。オリジナル(1979年作品)を再編集し、巻末に「日本の中のユートピア」を補足収録する。
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第3巻[反魂丹の文化史 越中富山の薬売り]
定価:本体3,000円+税
ISBN4-7845-0563-6
漂泊の薬売り──。
著者の故郷、富山の薬売り(配置売薬人)の文化史。全国津々浦々を歩き巡る旅人=薬売りたちの直の声に耳を傾けながら、江戸時代から昭和までを再構築する。時代の流れは、ひとつの文化をどのように変貌させたのだろうか?
オリジナル(1979年作品)の写真図版はそのまま再現し、講演記録「富山の薬売りと文化の先達者」を新たに収録した。
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第2巻[エコール・ド・パリの日本人野郎 松尾邦之助交友録]
定価:本体3,200円+税
ISBN4-7845-062-8
大正は先見していた──。
1920年代、芸術の都パリ。その〈文化人税関〉といわしめた松尾邦之助を主役に、藤田嗣治、武林無想庵、石黒敬七、辻潤、金子光晴たちとの交流を描き、次第に後年の松尾本人と著者との対話に軸をうつしてゆく。あぶりだされる〈日本〉の姿とは?
本書にはオリジナル(1989年作品)に加え、「パリのコスモポリタン・松尾邦之助」「回想・松尾さん時代の『個の会』」の2篇を収録する。
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第1巻[放浪のダダイスト辻潤 俺は真性唯一者である]
定価:本体4,300円+税
ISBN4-7845-0561-X
本書は玉川氏の代表作『評伝辻潤』(1971年作品)に「補遺 辻潤を知って生きられたわが生」を収めた決定版。大正から昭和にかけて生きた“創造的ニヒリスト”、“無類のオリジナリスト”辻潤の軌跡。彼の〈ことば〉は現代に未だ新しく、著者はそれを存分に紹介する。
遠きに生きた〈アウトロー〉の姿は、現代においても〈アウトロー〉のままなのか? 世代を問わずひろく読み継がれたい作品。
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