NR出版会事務局は、社会評論社と同じビルにあります。業務上のトラブルがあればすぐに相談にのってもらいます。事務局はちょこちょこ外出させてもらうため留守番もそのひとつです。書類を加盟社に届けるのも日課にしています。
ビルを出てふたつ先の通りにインパクト出版会、新泉社が並びます。そこまで徒歩3分。文京区本郷の静かな場所です。少し歩いて本郷3丁目に七つ森書館。
壱岐坂通りを越して短大の裏手、白塗の清潔感いっぱいのビルには三元社。次いで、白山通りを北へ進むと小石川の商店街。東京ドームや後楽園遊園地の近くから心安らぐ生活の香りがしてくれば、柘植書房新社、新幹社がみつかります。
ひるがえって千代田区へ。JR水道橋駅を過ぎると、最近では路上に「歩きタバコ禁止」と書かれています。学生で賑やかなその周辺にあるのが、同時代社、亜紀書房、論創社。神田神保町・本の街はすぐそばです。
とんで今度は、JR大久保駅。新宿都心で生活する人たちの熱気を感じながら住宅街に潜り込むと、雲母書房。電車が向こうで休みなく走っています。
唯一、郵便を使って書類をお届けしている、風媒社があるのは名古屋市中区。「毎日、いろいろ起こりますよこの辺は。まア、東京より控えめかもしれません」とは、同・営業担当者の弁です。
各出版社それぞれの活動を垣間見させてもらえる事務局は、飄々と宙に浮く風船のようです。各社から空気を入れてもらい、毎月この新刊重版案内を書店・取次その他の皆様にお届けし、そこから今度は声をもらって加盟社へ返すといった風船です。
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